皆さん、こんにちわ。
突然ですが、相手とコミュニケーション、円滑に行えていますかー?
コミュニケーションをする際は、誰しもが、衝突したり、不満を感じたり、思いが届かなかったりと、様々な感情を経験していることかと思われます。
今回は、相手とのコミュニケーションを交わす場において、「人間関係の力学」が存在し、その力学の上でうまく対応していくことが秘訣と述べられた書籍について私なりに解釈し、紹介させていただきます。
ユダヤ人大富豪の教え?と聞くと、聞きお覚えのある方はいらっしゃいますか?
はい、このシリーズ、Ⅰ・Ⅱは、資産形成に関してストーリー仕立てで述べられた大ベストセラー書籍なんです。Ⅰ・Ⅱも非常も面白く参考になる書籍なのですが、このシリーズⅢは、打って変わって、人間関係について書かれた書籍です。
結論から言うと、以下に要約されます。
- どんな人の中にも4種類のタイプがある。
- 人間関係の力学が働き、相手のあり方によって、4種類のタイプのうち、どの部分が引き出されるかが決まる
- そして相反するタイプの相手へ寄り添うことが大切
人間関係の力学(4つのタイプ)
人とコミュニケーションをする場においては、どんな人でもその場では4つのタイプの役割を担うことになります。
①ポジティブ自立
主な特徴は以下です。
- 前向きで明るくエネルギッシュ、明るいリーダータイプ、いつもニコニコしている
- 自ら進んで問題解決にあたり、弱音を吐かない
- 目標を設定するとすぐに行動していく
- まわりを励ましたり、ビジョンを掲げて人を巻き込んでいく力が強い
一方で、
- 暑苦しくなったり、人の心に添えない側面がある、空気が読めない
- すべてのポジティブ自立の人は昔のネガティブイ依存を振り切って、ポジティブ自立型になっている
- 調子のいい時はいいが、本当は打たれ弱い
- ポジティブ自立が行き過ぎると、ポジティブ思考が強すぎて現実を直視する能力が失われるため、
- 家庭なら夫婦関係がうまくいっていなかったことに初めて気が付く
- ビジネスで失敗、パートナーが家を出る、子供が病気になるまで自分の生き方のズレに気づかない
このタイプが変わろうと思ったら、このままいけばどうなるのだろう?と得意のシミュレーション能力で考えることができれば変われる可能性があります。
②ネガティブ依存
このタイプは、ポジティブ自立と対になる組み合わせであり、ポジティブ自立とパートナーになりことが多いです。また、後ろ向きで暗い感じがするのも特徴です。
- 感受性が鋭く、人に深く共感できる
- 問題を見つけるのも得意、カウンセラーの資質がある
その一方で、
- 物事のネガティブな側面を見がちで、昔のことでくよくよ悩む、文句を言い続ける
- どんなアドバイスにも耳を貸さない
- ネガティブ依存が行き過ぎると、病気になりがちであり、暗い面ばかりが強調される。世界にも未来にも自分にも絶望しがち。
- 本人がここから出よう!と決めなければならないが、多くの人がここから出るときに振り切れてポジティブ自立に行きがち。感情を無視して突っ走る。内面にポジティブ自立と同じものを持っているので、引き合う。
このタイプが変わろうと思ったら、自ら進んで感情の泥沼に入ろうとしていないか立ち止まり、検証することが必要です。
③ネガティブ自立
このタイプの特徴は以下です。
- 完璧主義、物事を確実に進めようとする
- やや冷たい印象
- 目標志向で、やると決めたら着実に結果を出すことができる
その一方で、
- まわりに威圧的に接したり、コントロールすることも厭わない
- 自分が有能だと思っているので相手が無能に見えてしまう
- いじめっ子の性質、内なる暴力性がある、いつもイライラしている
- ネガティブ自立が行き過ぎると、24時間見張っている自分に比べて、まわりが全て無能に見えてくる。組織のトップがこのタイプになると恐怖政治となる。
このタイプが変わろうと思ったら、ひょっとして自分がいなくてもうまく回るのでは?と感じてみることです。
④ポジティブ依存
このタイプは、ネガティブ自立と対になる組み合わせです。
- 穏やかで癒し系の人が多い
- まわりをリラックスさせる才能がある
- ネガティブ自立の人と組み合わせになると、有能な人でも、ミスをしがちで段取りが悪い人間になってしまう。気が付いたらネガティブ自立の人に怒られてばかりになっている。それが行き過ぎるといじめられっ子になる。
その一方で、
- 何かあると頭が真っ白になって思考停止することが多い
- いつもオドオドしている
- ポジティブ依存が行き過ぎると、何をやってもダメだと思う。自分はみんなに迷惑をかける存在だと思う。いじめを受けるタイプがこのタイプ
このタイプが変わろうと思ったら、自分は果てして無能なのか意識を問い直してみることです。
仮にポジティブ自立同士の2人が一緒の場合は、どちらかがネガティブ依存の役割を担うことになるということです。
どんなタイプの人との間でも、これらの対をなすタイプであることを理解し、お互いの間(センター)に寄り添っていくことが、円滑な関係を築く秘訣ということです。
コミュニケーションスキルに意識がある方は、伝え方であったり、考え方であったり、自分本位を軸をとして、「どうやったら向上できるのかな~」という視点で書籍等を探される方は多いかと思います。
この書籍は、一歩引いて、第三者の目で、コミュニケーションをしている2人には人間関係の力学が働いており、それぞれの役割を担うことになっている、と書かれた面白い本です。体系的にストーリー仕立てで理解でき、読みやすい点もよいかと思います。
相手が自分と反する反応をした、相手が不満に思っている、自分の思いが伝わらないなど様々なシーンで、何か考えさせられるシーンに直面した際は、この人間関係の力学を理解することで、冷静に、そして改善に向けての行動に移せるきっかけとなればいいですね。