皆さん、こんにちわ。
今回は、私40歳を超えた素人が貸金業務取扱主任者試験に独学で1発合格しましたので、その独学勉強法を紹介します。
貸金業務取扱主任者とは?
今回ご紹介する貸金業務取扱主任者とは、貸金業の営業所に必ず置かなければならないと定められている国家資格です。
学習する内容は、
●法及び関係法令に関すること
●貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること
●資金需要者等の保護に関すること
●財務及び会計に関すること
です。
実は、内容のほとんどが貸金業に関わる法律と一般的な民法等の法律問題でほとんどを占めます。
これはつまり、貸金業に就かなくても法律関連を学べ、いまや超難関な宅建よりも易しく、真面目に取り組めば取得可能な一番手ごろといっていいかもしれない国家資格なのです。
法律を学ぶには入門の国家資格かもしれません!
特に、宅建を勉強したことある方にとっては、打ってつけの資格です。
というのは、学習内容が宅建と非常によく似ており、宅建業法の決まりごと(登録要件や、設置要件・・などなど)が、貸金業務取扱主任者で学習する決まりごとと非常に似ており、それでいて宅建よりも易しい内容になっています。
それでは私の経験談をもとに解説していきます。
貸金業務取扱主任者試験の概要
- 試験日:年1回(11月)
- 試験時間:2時間(マークシート方式)
- 合格基準:70%前後の正答率
- 合格率:3割前後
貸金業務取扱主任者の独学勉強法
2022年11月の試験に向けて90時間程度の独学を経て受験しました。
2022年度試験は、過去問をやってきた中でも類似のない問題が多く、過去で最も難しいといっていい試験(その分、合格基準点も低いです(28点/50点:56%の正答率))でしたが、徹底的に過去問をこなし、過去問だけでなくテキストをきちんと精読し、取るべき問題を最低取れれば合格基準には達します。
以下が貸金業務取扱主任者に合格する勉強のポイントです。
☑過去問演習とテキストの精読を繰り返すこと
☑本番では必ずといっていいほど初見の問題が出ますが、気にせず、取るべきところを確実にとって合格基準点を目指す
ということです。
適切な対策さえちゃんとやれば合格できる資格なので、これから解説していきます。
どんなテキスト・問題集を使う?
貸金業務取扱主任者のテキストと問題集の種類はあまりありません。
が、テキスト、問題集選びが実はとても重要で独学の効率性が大きく変わってくるので、以下にポイントを解説します。
テキストのポイントは、
☑簡略しすぎず、難解でなく、必要最低をコンパクトにまとめたもの
問題集のポイントは、
☑分野別にその分野を集中的に学べるもの(効率的な知識の定着化です)
☑できるだけ多くの問題が掲載され、1問1答形式でなく、本番形式の出題のもの
特に問題集に関しては、学習をはじめたころは、テキストに準拠した1問1答形式問題集をやっていたのですが、失敗しました。
本番形式の問題集をこなさないと、頭への定着度が全然異なります。
これはかなり重要なポイントです。
問題集選びの失敗を踏まえた、私のおすすめのテキストと問題集は以下です。【2023年度版】
貸金業務取扱主任者の独学手順
貸金業務取扱主任者の学習は全くの初めてでしたが、数年前に宅建等を学習していましたので、まずはテキストを一読し、何となく入りやすい感覚がありました。
勉強時間は総じて90時間程度です。
ただ、テキストを初見したときは分厚く、最初は
「え?こんなにボリュームあるの??頭に入らない・・・」と思ってしまいます。
はじめからテキストを根気よく読んでは気力は続きませんし、頭に入りません。
まずは以下の手順で進めることでスムーズに進めることができます。
1.テキストのななめ読み
小見出しを中心にどんなことを学習するのがざっとテキストをななめ読みします。細かい内容とは読まず、全体をざっと眺めてどんなことを学習するのかなんとなく通して把握します。この時点で詳細内容は全く頭に入れる必要はありません。
2.いきなり問題集をざっと章ごとに全体通して取り組む
テキストをざっと読んだ上で、次はいきなり問題集をやります。この時点ではおそらくほとんど解けないでしょう。でもそれでいいんです。全体でどんな問題が出るのか何となく把握すればいいんです。そして分野ごとに1分野ずつじっくり進めます。
3.次はテキストをちゃんと読み始めます。
問題集をとりあえず一巡やったので、再度テキストを読み直します。問題集を1巡ざっとした終えた上なので、どんな事項が問題として出されるのか、うっすら把握しつつある状態で再度読み直します。この時点でも、完全に理解できるところまでいかなくてもいいです。
4.問題集を2巡目を取り組む
1巡目よりは問題が解けることを実感できると思います。この時点では5割程度正解目標で進めれば十分です。5割いかなくても全然問題ありません。
5.テキストの精読を再度進めます
問題集を2巡終えたら、ここでようやくテキストを全部きっちり精読していきます。
6.問題集3巡目(2巡目で誤答のみ)を取り組みます
テキストを精読したら、次はこれまで誤った問題の分野を中心に問題集に取り組みます。
7.問題集4巡目(3巡目で誤答のみ)を取り組みます
再度、誤った問題を中心に問題集に取り組みます。このあたりからよく間違える、まだ覚えきれていないポイントのみを絞ってメモにまとめます。
8.最後にテキストを精読しながら苦手な分野メモをまとめます
貸金業務取扱主任者の試験結果
以上が、私の実体験に基づいた貸金業務取扱主任者の独学勉強法で、2022年度試験では、32点/50点(正答率64%)で、無事合格(合格基準点は28点)でした。
ぜひ皆さまの勉強法の参加になれれば幸いです。
いつの日も独学です。