独学ライフ

素人サラリーマンが仕事をしながら様々な資格を取得した独学勉強法、資格の活かし方について解説します。

コミュニケーション

独学ライフとは何者か?③「天と地」

投稿日:2020年1月26日 更新日:

父の死。離散した家族。
14歳の瓦礫の上で決意した日以来、とにかく這い上がるために必死だった。
被災地生活、学校、進学、受験、就職、会社人生。
孤高奮闘の人生を送ってきた。

そんな私にも、いつの日か東京の地で運命のパートナーに巡り合う。
突然の出会いから、間もなく交際に発展し、そして瞬く間に結婚。
家もなく、資産もなく、多大なる借金生活から人生を這い上がり、それなりに社会で収入を手にし、資産を築き上げ、最愛のパートナーとの出会い。

人生全てが逆転ロード、そして順調な人生を送るはずであった・・・。

 

それは、ある嵐の日の夜だった。
その日はひどい風雨だった。窓の脇から雨漏りが突然発生し、大慌てで2人で雨漏りの対応に追われ、ようやく落ちついた頃合いだった。

妻から「話がある」と。
テーブルにつき、僕はゆっくりと妻の顔を見上げた。
一瞬、妙な間があったが気のせいかと思った。
妻は数秒後、一枚の紙をテーブルの上に差し出した。
そして、重い口を開き、「3週間後に家を発つ」と。

「・・・」
一体、何が起こったのか理解できない。
何が起きているんだ?
何を言っているんだ?
妻を愛し、妻を優先し、愛を一心に注いできたのに、一体どういうことなのか????

妻からの渾身の言葉は、
「私に寄り添ってくれない」
「あなたとは会話が成り立たない」

それは悲痛にもあまりに青天の霹靂だった。
最高なパートナーに全力で愛を注いできた自分には、何が起きているのか理解できなかった。
いつも妻のことを思い、愛情を注いできたのに、何を言っているのか?
妻が求めるものは何でも最優先で準備し、妻の行きたい所は国内・海外問わず行き、仕事が終わるやいなや、まっすぐに帰宅し、妻と一緒に過ごすためにこれまで過ごしてきた。

「なのに、なんで・・・」

妻が家を発つまでの3週間は嵐の日々だった。

無我夢中で彼女を引き止めようと必死な自分。
だが、必死になればなるほど、原因を追究する、激しく口論する、妻も私も涙する。
毎日、毎日、涙する。
彼女は怒りと悲しみ、無念、あわゆる負の感情で満ち溢れ、涙する。
ただただ涙があふれ出る。
彼女がそんな決意を胸に今日まで一緒にいたこと、我慢して過ごしてきたことを思うと、また胸が痛み、涙がとまらない。
それでも、出ていくのを止めたい・・・。

お互いの見解がかみ合わず、気づけば妻が別室で涙をすする音が聞こえてくる。
涙する妻を救えず、苦しみと悲しみにまみれ、どうすることもできない自分。
自分の発する言葉全てが負の感情を引き起こす。
そして、妻を大きく傷つけてしまった。

 

そして、ついに彼女が家を発つ日が来た。
この日は朝日がとてもまぶしい日だった。
そのころには、もぬけの殻な自分からは発する言葉さえ出てこない。

会社から帰ると、引っ越し業者が止まっていた。

家の中はすでに空っぽだった。
クローゼット、物入、リビング、見事に空っぽだ。

 

僕の心は死んだ。

 

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